点数計算を覚えよう!
マージャンの点数計算はちょっと複雑で、初心者に立ちはだかる「壁」です。
逆に、この「点数計算の壁」を乗り越えれば、どんな手役を作れば逆転できるかなどがよくわかり、マージャンのレベルが飛躍的に向上します。
マージャンの点数計算をできるだけわかりやすく解説します!
点数計算の仕組み
マージャンの点数計算は「符」と「飜数」の組み合わせです。
符計算は10点単位で切り上げます。
例えば、子で24符で3飜(タンヤオ、ドラ、ドラ)をアガると
符計算は24符(切り上げ)⇒30符
30符の3飜=3,900点となります。
親だと5,800点です。
「符」と「飜数」の組み合わせによって点数が決まります。
符計算
符は「基礎点」、「ツモアガリかロンアガリか」、「メンツの点数」、「アタマ(雀頭)の点数」、「待ちのカタチの点数」それぞれに点数が決まっています。5つの点数の合計が符の点数となります。
基礎点
20点です。ただし、メンゼンで「ロン」した場合は30点です。
ツモアガリかロンアガリか
「ツモ」でアガったら2点、「ロン」でアガったら0点です。
「ピンフ(平和)」をツモアガリしたときは「ツモ」の2点はつきません。代わりにピンフ・ツモの2役となります(ツモアガリのピンフを認めないルールのときは「ツモ」の2点がつきます)。「リンシャン(嶺上開花)」のツモ点も計算しないことが多いです。
メンツの点数
メンツの点数は「2~8の数牌」で構成されているか、「1・9の数牌か字牌」で構成されているかによって点数が異なります。
シュンツ(順子)はどんな組み合わせでも(1・9牌が含まれていても)0点です。
コーツ(刻子)は「2~8の数牌」か「1・9の数牌か字牌」で構成されているか、「ミンコ(明刻)」か「アンコ(暗刻)」かで4つに場合分けされます。
2点
4点
4点
8点
カンツ(槓子)は「2~8の数牌」か「1・9の数牌か字牌」で構成されているか、「ミンカン(明槓)」か「アン槓(暗槓)」かで4つに場合分けされます。
8点
16点
16点
32点
アタマ(雀頭)の点数
アタマの点数は役牌が2点、役牌以外は0点です。連風牌は4点になります。
(東場の東家のとき) 4点
待ちのカタチの点数
「リャンメン(両面)待ち」と「シャンポン(双碰)待ち」は0点、「カンチャン(嵌張)待ち」と「ペンチャン(辺張)待ち」と「タンキ(単騎)待ち」は2点です。
2点 2点 2点
符計算の例と例外(チートイツ)
基礎点20点+ツモアガリ2点+2~8のアンコが1組で4点+アタマ0点+リャンメン待ち0点=26点 ⇒ 切り上げて30点
ロン
基礎点20点+ロンアガリ0点+中のアンカン32点+9萬のアンコ8点+アタマ0点+カンチャン待ち2点=62点 ⇒ 切り上げて70点
25点
符計算は慣れるしかないけど、飜数が多いと数える必要はなくなるよ! (次に説明します)
「符」と「飜数」の組み合わせ表
「親」と「子」、「ロンアガリ」と「ツモアガリ」の掛け算で4パターンの表を記載します。見るだけで点数がわかります。
「親」の「ロンアガリ」
1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | 5飜 | 6~7飜 | 8~10飜 | 11~12飜 | 13飜以上 | |
20符 | |||||||||
25符 | 2,400 | 4,800 | 9,600 | 満貫 | ハネ満 | 倍満 | 三倍満 | 数え 役満 | |
30符 | 1,500 | 2,900 | 5,800 | 11,600 | 満貫 | ||||
40符 | 2,000 | 3,900 | 7,700 | 満貫 | |||||
50符 | 2,400 | 4,800 | 9,600 | 満貫 | |||||
60符 | 2,900 | 5,800 | 11,600 | 満貫 | |||||
70符 | 3,400 | 6,800 | 満貫 | ||||||
80符 | 3,900 | 7,700 | 満貫 | ||||||
90符 | 4,400 | 8,700 | 満貫 | ||||||
100符 | 4,800 | 9,600 | 満貫 | ||||||
110符 | 5,300 | 10,600 | 満貫 |
※親の満貫は12,000点、ハネ満は18,000点、倍満は24,000点、三倍満は36,000点、数え役満は48,000点
「親」の「ツモアガリ」 (3人の子からもらう点数)
1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | 5飜 | 6~7飜 | 8~10飜 | 11~12飜 | 13飜以上 | |
20符 | 700 | 1,300 | 2,600 | 満貫 | ハネ満 | 倍満 | 三倍満 | 数え 役満 | |
25符 | 1,600 | 3,200 | 満貫 | ||||||
30符 | 500 | 1,000 | 2,000 | 3,900 | 満貫 | ||||
40符 | 700 | 1,300 | 2,600 | 満貫 | |||||
50符 | 800 | 1,600 | 3,200 | 満貫 | |||||
60符 | 1,000 | 2,000 | 3,900 | 満貫 | |||||
70符 | 1,200 | 2,300 | 満貫 | ||||||
80符 | 1,300 | 2,600 | 満貫 | ||||||
90符 | 1,500 | 2,900 | 満貫 | ||||||
100符 | 1,600 | 3,200 | 満貫 | ||||||
110符 | 1,800 | 3,600 | 満貫 |
※親の満貫は4,000点、ハネ満は6,000点、倍満は8,000点、三倍満は12,000点、数え役満は16,000点
「子」の「ロンアガリ」
1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | 5飜 | 6~7飜 | 8~10飜 | 11~12飜 | 13飜以上 | |
20符 | |||||||||
25符 | 800 | 1,600 | 3,200 | 満貫 | ハネ満 | 倍満 | 三倍満 | 数え 役満 | |
30符 | 1,000 | 2,000 | 3,900 | 7,700 | 満貫 | ||||
40符 | 1,300 | 2,600 | 5,200 | 満貫 | |||||
50符 | 1,600 | 3,200 | 6,400 | 満貫 | |||||
60符 | 2,000 | 3,900 | 7,700 | 満貫 | |||||
70符 | 3,400 | 6,800 | 満貫 | ||||||
80符 | 2,300 | 4,500 | 満貫 | ||||||
90符 | 2,900 | 5,800 | 満貫 | ||||||
100符 | 3,200 | 6,400 | 満貫 | ||||||
110符 | 3,600 | 7,100 | 満貫 |
※子の満貫は8,000点、ハネ満は12,000点、倍満は16,000点、三倍満は24,000点、数え役満は32,000点
「子」の「ツモアガリ」(上段は親から、下段は子からもらう点数)
1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 | 5飜 | 6~7飜 | 8~10飜 | 11~12飜 | 13飜以上 | |
20符 | 700 400 | 1,300 700 | 2,600 1,300 | 満貫 | ハネ満 | 倍満 | 三倍満 | 数え 役満 | |
25符 | 1,600 800 | 3,200 1,600 | 満貫 | ||||||
30符 | 500 300 | 1,000 500 | 2,000 1,000 | 3,900 2,000 | 満貫 | ||||
40符 | 700 400 | 1,300 700 | 2,600 1,300 | 満貫 | |||||
50符 | 800 400 | 1,600 800 | 3,200 1,600 | 満貫 | |||||
60符 | 1,000 500 | 2,000 1,000 | 3,900 2,000 | 満貫 | |||||
70符 | 1,200 600 | 2,300 1,200 | 満貫 | ||||||
80符 | 1,300 700 | 2,600 1,300 | 満貫 | ||||||
90符 | 1,500 800 | 2,900 1,500 | 満貫 | ||||||
100符 | 1,600 800 | 3,200 1,600 | 満貫 | ||||||
110符 | 1,800 900 | 3,600 1,800 | 満貫 |
※子の満貫は4,000、2,000点、ハネ満は6,000、3,000点、倍満は8,000、4,000点、三倍満は12,000、6,000点、数え役満は16,000、8,000点
4~5飜あれば、満貫以上になるので計算はカンタン!
40符は20符の倍、50符は25符の倍、60符は30符の倍、70符以上のアガリは多くないので、親と子の20符、25符、30符をまず覚えよう。
ノーテン罰符、本場、供託リーチ棒など
「アガリ」以外でも点棒のやり取りが発生します。一番多くやり取りがあるのは「流局」したときの「ノーテン罰符」です。
ノーテン罰符
流局したときは、以下のようにノーテン罰符の支払いが発生します。
- 全員テンパイもしくは全員ノーテン 発生せず
- 1人テンパイ ノーテンの人全員がテンパイしている人へ1,000点ずつ支払う
- 2人テンパイ ノーテンの人がテンパイしている人(1人)へ1,500点支払う
- 3人テンパイ ノーテンの人がテンパイしている人全員へ1,000点ずつ支払う
「ノーテン罰符」は場に3,000点と覚えよう!
本場
本場(積み棒ともいいます)は親のアガリや流局が発生すると増えていきます。流局して親が後退した場合、本場を引き継ぎます。親以外がアガったら本場はなくなります(0本場ともいいます)。
(例)流局して親になったとき1本場。その局で自分がアガったら次局は2本場。次局が流局したら次の親がその本場を引き継いで3本場となる。
本場のあるときにアガった人は本来の点数に加えて本場数×300点がもらえます。
(例)2本場のときに子でマンガンをアガると、子のマンガン(8,000点)+2×300点=8,600点
供託リーチ棒
リーチをかけて、流局するとそのリーチ棒(1,000点)は次局に上がった人がもらえます。
また、「誤ポン」・「誤チー」(間違って「ポン」や「チー」を発生すること)は1,000点を供託しているケースもあり、その局アガった人が供託点をもらえます。
チョンボ(錯和)
アガリの形になっていないのに、アガリを宣言すると「チョンボ」となり罰符を支払うことになります。
- 親のチョンボ 子に4,000点ずつ支払う
- 子のチョンボ 親に4,000点、子に2,000点支払う
最近では親と子の差をなくすために、チョンボした人が3,000点ずつ支払うケースも増えてきました。
まとめ
点数計算はマージャンの壁と呼ばれることもよくありますが、一定以上の飜数ではマンガン以上になるので、実はあまり多く覚えることはありません。
- マージャンの点数=「符」×「飜数」
- 符計算を覚える
- 組み合わせ表を覚える(一定飜数以上はすぐにマンガン以上になる)
点数計算を克服すれば、「どんな手作りをすれば逆転できるか」を考えることができ、マージャンの楽しさが増えます。点数計算さえ乗り越えれば、新しいマージャンの世界がひろがるので頑張って覚えていきましょう。